2014年6月20日掲載
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写真は、「枚岡自然と文化愛好会」の提供です。
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水無月の行事 |
茅の輪くぐり (枚岡神社) |
以前、「梅雨の時期に水無月なんておかしくないか・・・」と、疑問をもったことがあります。でも、これは、旧暦での表現で、新暦とは一カ月ほどずれていることを知って納得しました。水無月は、盛夏に向かう時期。正月からの半年間のけがれを祓い、夏を乗り切るために夏越大祓(なごしおおはらへ)が行われます。
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備後風土記には、スサノオノミコトが、善行を積んだ蘇民将来(そみんしょうらい)の子孫に「茅の輪(ちのわ)」を与え、災難から身を守らせたという伝承が書かれています。そんなことを知ってか知らずか、可愛い少女は一心に祈ります。何を祈っているのでしょうか。ちょっと聞いてみたくもなりますが・・・。
今年の枚岡神社の夏越大祓、茅輪くぐり神事は、6月30日(月)3時から。
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※蘇民将来伝説: 蘇民将来は諸国を旅するスサノオノミコトを助け、その善行で子孫に災いが起きないとする民間信仰。家の門先に、蘇民将来子孫の札をはって難をのがれる地域的な風習がある。 |
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生駒山の湧き水
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鯉の池 (1) |
ここは、枚岡神社本殿の南側に湧く泉。生駒山の恵みの水に鯉が棲みます。近くの摂社若宮社には、古代からある「出雲井」が存在し、このあたりは水の豊かなところです。
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子どもはいつの時代も目ざといもの。ことに、水のありかを見つけるのは本能的といってもいいぐらい。そこに珍しいものを発見したなら、じっと動かないことも。個人的には、ゲームに熱中するよりうんと嬉しいことです。 |
鯉の池 (2) クリック:拡大 |
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森を育む朝靄
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朝 |
枚岡の森の朝、柔らかな光が射し込み、樹や葉の表面は、しっとりと夜露に濡れています。木立の間から靄が立ちのぼり、空へ上って雲になります。森を育む大循環の一幕です。
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風に吹かれて クリック:拡大 |
くもの巣に捕らわれたイロハモミジの葉一枚・・・。
虫たちが生きている森の営みを伝えてくれます。
鮮やかな葉の緑からは、この季節の瑞々(みずみず)しい雰囲気を感じさせてくれます。森は水によって永遠に命をつなぎます。
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里山の慈雨
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峠の初夏 (暗峠) |
平地からは見えませんが、生駒山地の里山には、田園風景が広がっています。早苗が風になびき、蛙たちの声は谷に響きます。梅雨の到来を歓迎するように、紫陽花(あじさい)が咲き誇っています。
今年は、エルニーニョ現象があるとか。くわしい事はわかりませんが、季節がゆっくり進むという予測も・・・。最近は予想外な気象もあり、昔の人たちの不安な気持ちが少しは理解できそうです。
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雨の日 クリック:拡大 |
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愛 (枚岡神社境内の母子鹿像) クリック:拡大 |
この雨が、田畑や我々の暮らしを豊かに潤しますように。
また、この母子鹿像に這うカタツムリをはじめ、生きとし生ける物たちへの愛の慈雨となりますように。 |
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第10回 枚岡自然と文化写真展 会場にて
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写真提供:「枚岡自然と文化愛好会」
国定公園の指定を受ける生駒山麓は、大阪府下では数少ない自然の貴重な地域として広く知られています。
府民はもとより、府外からも四季の移り変わりを求めて、登山やハイキング等に訪れます。
「枚岡自然と文化愛好会」は、生駒山の四季と、そこに悠久の昔から鎮まる枚岡神社の神事、行事を写真等をもちいて記録に残し、我々の大切な文化として、次の世代に伝えることを目的としています。
会長 石橋 勇
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