2015年6月28日掲載
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写真は、「枚岡自然と文化愛好会」の提供です。
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初夏に想う
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いよいよ夏が近づいてまいりました。さて、“夏”を表す言葉として、
文学的には小暑・猛暑・極暑・大暑・残暑など、沢山の表現がありま
すが、私の中では自然と、花火・蛍・海水浴・スイカ・ビアガーデン・夏
祭り・浴衣などの俗っぽい言葉が浮かんでまいります。さて、・・・ |
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「白い雲」 |
ちょっと夏の定義を調べてみました。
①天文学的には・・・「夏至(げし)」から、「秋分」の前日まで。
②気象学的には・・・北半球では6~8月、南半球では12~2月。
③俳句の季語などでは、「立夏」(今年は5月6日)から、「立秋」の前
日(今年は8月8日)までをいいます。難しいことを調べていますと、よけいに暑苦しくなってまいります。
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「暮れる棚田」 画像クリック:拡大 |
日本の夏は4期に分けられるそうです。
「初夏」(梅雨入り前の5月頃)
「梅雨期」(夏至を中心とした前 後20日くらいの雨期)
「盛夏期」(梅雨明け以降、8月 上旬までの最も気温の高い時期)
「残暑の候」(9月中旬頃まで)
これがわかったところで、厳しい暑さからは逃れられませんが・・・。
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夏の過ごし方
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「朝の散歩」 |
今年は、台風・ゲリラ豪雨・竜巻など、個々の人間の力ではいかんともしがたいマクロな異常気象が多発しています。
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しかし、私たち一人ひとりは、夏を無事乗り越える工夫と努力で自分自身を守ってゆきましょう。
よく眠る、よく食べるはもちろんのこと、散歩やウオーキングもオススメです。
緑いっぱいのところを歩くだけで心も体もシャンとします。夏場に体力を落さないで、爽やかな秋の季節を健康で迎えたいものです。 |
「早朝の参道」 画像クリック:拡大 |
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夏越大祓 |
「茅の輪くぐり」 |
「水無月の夏越の祓する人は、千歳の命のぶというなり」という和歌を、雅(みやび)な音に合わせて神職と参列者全員で口ずさみながら、茅(かや)で作った輪をくぐり、無病息災を祈ります。 |
「夏越大祓神事①」 画像クリック:拡大 |
参列者には、茅に紙垂(しで)を付けた「茅守り」が配られ、玄関先に飾ることで日々の罪穢(けが)れを清めます。
なお、当日参加出来ない方には、ご自身の身代わりに祓いを受けてくれる人形(ひとがた)を前もってお送り下さるそうです。
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枚岡神社の中東宮司によりますと、『大祓式(おおはらえしき)は、全国の神社で年二回斎行されます。6月30日の「夏越の祓」では、半年間の罪穢れを祓い、12月31日の「年越の祓」では、新年を迎えるにあたり、旧年の罪穢れを一掃いたします』とのことです。
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罪穢れの祓い方として宮司は、『私たちは太古の昔より、知らず知らずに犯している罪や穢れを祓い、心身を清める為に、様々な方法で「禊(みそぎ)」を行ってきました。川や海に入って行う沐浴も禊の一種で、日本人の入浴好きに繋がっているのでは』と、おっしゃっています。
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「夏越大祓神事②」 画像クリック:拡大 |
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本宮参拝
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「本宮参拝」 |
神話によりますと、枚岡神社の創祀は、神武御東征の折、国土平定を祈願し、神津嶽に天児屋根命(あめのこやねのみこと)・比売御神(ひめみかみ)の二神を祀(まつ)られたのが始まりと伝えられています。
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「ハイカー」 画像クリック:拡大 |
これはなんと、紀元前600年以上前のことになります。
その後、西暦650年の9月16日に、現在の地に奉遷されたと伝えられています。
毎年9月16日には、神津嶽の本宮に神職や氏子総代が出向き、例祭が執り行われています。
それを知ってか知らずか、ハイカーたちは黙々と神津嶽の山道を辿ります。
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文:K・東野 編集:楢よしき 校正:駒 |
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第11回 枚岡自然と文化写真展
東大阪市民美術センター 2014・9・17~9・21
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写真提供:「枚岡自然と文化愛好会」
国定公園の指定を受ける生駒山麓は、大阪府下では数少ない自然の貴重な地域として広く知られています。
府民はもとより、府外からも四季の移り変わりを求めて、登山やハイキング等に訪れます。
「枚岡自然と文化愛好会」は、生駒山の四季と、そこに悠久の昔から鎮まる枚岡神社の神事、行事を写真等をもちいて記録に残し、我々の大切な文化として、次の世代に伝えることを目的としています。
会長 石橋 勇
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