2016年12月15日掲載
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写真は、「枚岡自然と文化愛好会」の提供です。 |
いよいよ師走となり、なにかと気ぜわしい日々が続きます。そんな時は気分転換に、非日常の世界をのぞいて見てください。心がリフレッシュされるかもしれません。年始をはさんだ枚岡神社の冬の神事をご紹介します。
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「堪らんわ」 (枚岡神社・お笑い神事 12月23日) |
演芸や音楽は、もともと神事から発生したと言われます。神様を楽しませるため演じるのは世界共通です。 |
「技」 (枚岡神社境内) クリック:拡大 |
日本でも、縄文時代の祭の場で、笛や太鼓を鳴らしたことがわかっています。神様といっしょに楽しむのが本来の姿だったのでしょう。
神話で、天照大御神を岩戸の中から誘い出せたのも、音楽と踊りと人々の楽しげな笑い声があったから。 |
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「ナイスキャッチ」 (枚岡神社粥占奉賽祭・蹴鞠奉納 1月15日) |
「蹴鞠」 (粥占奉賽祭 1月15日) クリック:拡大 |
平安貴族が楽しんだという蹴鞠(けまり)。飛鳥時代に中大兄皇子と中臣鎌足を結びつけたという故事も伝えられています。京都から蹴鞠保存会の方々が招請され、粥占奉賽祭(かゆうら・ほうさいさい)の日に奉納。カメラ、スマホもシャッターチャンスを狙います。
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神社では多くの神職が神に仕えておられます。そのうやうやしい立ち居振る舞いに、日常の生活とは違った緊迫感が漂います。その中で、巫女さんの姿を見かけると、ホッと緊張がゆるみます。最近は、若い女性たちの巫女体験の希望者が多いようです。行儀作法を学ぼうというのでしょうか。自ら進んで学ぼうというのなら歓迎すべきこと。
巫女体験←クリック
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「神意①」 (枚岡神社) クリック:拡大 |
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「神火」 (枚岡神社節分祭 2月3日) |
古代から綿々と引き継がれてきた神社の神事。その中で、火のはたす役割はとても重要です。炎はまるで生きもののようにメラメラと絶えず変化します。そこには、じっと見入ってしまう魔力があるようです。神事の種火は、古式にのっとり火鑚(ひぎり)で熾(おこ)されます。 |
「神意②」 (枚岡神社) クリック:拡大 |
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「お湯かけ」(枚岡神社・節分祭 2月3日) クリック:拡大 |
湯気がもうもうと舞うのは節分祭の夕刻。巫女さんが神楽を舞いながら、釜の熱湯を笹の枝でまき散らします。その湯にかかれば厄が祓(はら)えるというので、人々は、「熱っ」と言いながら喜んでいます。巫女さんの踊りはダイナミックで迫力があります。
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さて、わが街東大阪もすでに師走を迎え、慌ただしい雰囲気が漂ってまいりました。枚岡神社では、12月23日(祝・金)に 注連縄掛(しめかけ)神事がおこなわれます。お笑い神事とも呼ばれ、近年は、参拝者も参加するイベントに発展しています。笑いは健康の素といいます。神様の前で、一年の笑い納めはいかがですか。
お笑い神事案内チラシ←クリック
皆様、寒中お身体ご自愛され、よいお年をお迎えください。
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「落日の刻」(花園中央公園)クリック:拡大 |
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文:楢よしき 校正:駒 |
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枚岡自然と文化写真展
東大阪市民美術センター 2016・9・13~19
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写真提供:「枚岡自然と文化愛好会」
国定公園の指定を受ける生駒山麓
は、大阪府下では数少ない自然の貴
重な地域として広く知られています。
府民はもとより、府外からも四季の
移り変わりを求めて、登山やハイキン
グ等に訪れます。
「枚岡自然と文化愛好会」は、生駒
山の四季と、そこに悠久の昔から鎮
まる枚岡神社の神事、行事を写真等
をもちいて記録に残し、我々の大切な
文化として、次の世代に伝えることを
目的としています。
会長 石橋 勇
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