2017年6月20日掲載
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写真は、「枚岡自然と文化愛好会」の提供です。 |
二十四節気では夏は立夏から立秋の前日まで。今年の立夏は5月5日、立秋の前日は8月6日です。ちょっと実感とは離れています。子どもたちに聞けば、夏休みの期間が“夏”と答えるでしょう。太陽のエネルギーが一番高いこの時期、みなさん健やかにお過ごし下さい。
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子だくさん(花園ラグビー場付近) |
ツバメの子育ての季節がやってきました。雛(ひな)たちが静かなのは寝てる間だけ。チチチチとねだる口に、親鳥たちは休みなく餌を入れ続けます。子だくさんの親は大変。ツバメは、人を頼って生きることを自ら選んだ鳥。人家近くは人を恐れる外敵からは安全です。山麓の家々は、これから先もツバメたちに軒下を貸し続けることでしょう。 |
「水面」(花園公園) クリック:拡大 |
「水面」(花園公園) クリック:拡大 |
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夏が近づくと、人はなぜか水辺に寄ってゆきます。本能に素直な子どもたちは、つい目を離すと水と戯れていたりします。写真からは初夏の雰囲気が伝わってきます。主役は水で、人はあくまで脇役。山麓にも夏が勢力を伸ばしてきました。 |
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「おごそか(夏越大祓)※」(枚岡神社)
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“夏の到来”の受け止めは世代によって違います。子どものころ、夏のイメージはプールや海とつながり、今か今かと待ちわびたもの。しかし、いつのころからか、夏を無事にやり過ごすことを考えるようになりました。 |
「夏越大祓」(枚岡神社) クリック:拡大 |
「夏越大祓」(枚岡神社) クリック:拡大
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いまでこそ、エアコンで快適に過ごし、冷蔵庫で食物を安全に保存します。しかし昔はそうはいきません。暑さや日照りは健康面だけでなく農作物へも大きな脅威となりました。夏を健やかに過ごし、実りの秋を迎えたい。そんな昔の人々の切なる願いが神事に込められています。
※夏越大祓(なごしおおはらへ)=毎年6月30日に執り行われる。茅輪くぐりでも知られる。
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「風の盆」(枚岡神社) |
何とも艶(あで)やかな浴衣姿。枚岡神社の燈明祭での一コマです。毎年、8月の第4日曜日におこなわれており、今年は27日です。おわら風の盆の踊り手が枚岡神社に奉納を始めてもうすく15年になろうとしています。
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「風の盆」(枚岡神社) クリック:拡大 |
「巫女参進」(枚岡神社) クリック:拡大 |
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暗闇せまる境内に、まるで朱鷺(とき)色の花が咲いたかのような優雅な舞い姿。しばし見とれてしまいます。見とれるといえば、巫女(みこ)さんたちの清楚な装いも美しいもの。モノトーンの風景の中に、ポッと咲く紅梅・白梅の風情を感じます。写真にはいつになく大勢の巫女さんが見えます。枚岡神社が実施する“巫女体験研修”の一日。厳しい夏の暑さの中、涼風が吹く感じがしませんか。
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文:楢よしき 校正:駒 |
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枚岡自然と文化写真展
東大阪市民美術センター 2016・9・13~19
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写真提供:「枚岡自然と文化愛好会」
国定公園の指定を受ける生駒山麓
は、大阪府下では数少ない自然の貴
重な地域として広く知られています。
府民はもとより、府外からも四季の
移り変わりを求めて、登山やハイキン
グ等に訪れます。
「枚岡自然と文化愛好会」は、生駒
山の四季と、そこに悠久の昔から鎮
まる枚岡神社の神事、行事を写真等
をもちいて記録に残し、我々の大切な
文化として、次の世代に伝えることを
目的としています。
会長 石橋 勇
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編集部謹告
枚岡自然と文化愛好会の石橋勇会長が5月に逝去されました。2008年のシリーズ開始以来、大変お世話になりました。編集部員一同、深く哀悼の意を表します。
このシリーズは次期会長様ともご相談の上、継続の方向で検討してまいります。引き続きご愛読ください。
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<シリーズ バックナンバー>
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