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2020年1月4日掲載 |
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写真は「枚岡自然と文化愛好会」の提供です。オリジナル作品は
近鉄奈良線枚岡駅の両ホームの待合室に展示されています。 |
新しい年が幕をあけました。みなさまは正月をいかがお過ごしですか。現在
個々人の願いとかけ離れて、社会や国の課題は山積みです。令和2年を迎
える今年こそ、新しい価値を生み出す決意の年にしたいですね。
index
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①結界を守る |
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初雪 枚岡神社 |
一の鳥居 鳥居町 クリック:拡大
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明けましておめでとうございます。今
年が皆さまにとって良い年となります
よう、お祈り申し上げます。
さて、このように改めてご挨拶がで
きる風習は素晴らしいものです。のべ
つ幕無しでなく、けじめをつけながら
生活できるからです。ここにご紹介す
る鳥居と注連縄(しめなわ)も、人々に
けじめをつけさせるための象徴です。
「ここより内は侵してはならない!」
と、結界の存在を知らしめます。
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お出迎え 枚岡神社 |
弥生時代の遺跡からは、鳥型の木製品が出土し、鳥居の祖
形は、笠木に鳥が止まっていたとの考察もあります。写真←クリック
一方、注連縄については、天の岩戸神話の中で、中臣氏の遠
祖天児屋命(あめのこやねのみこと)が、岩屋から出てきた天照大神
(あまてらすおおみかみ)が、ふたたび岩屋に戻らぬように注連縄を張
ったとあります。(日本書紀) |
一の鳥居 鳥居町 クリック:拡大 |
それにしても昨年は、け
じめのない残念な事件が続
発しています。していいこと
と悪いこと、時と場所の理解
、他人への節度ある態度、
公と私のわきまえなど、大人
社会が率先して子どもに手
本を示さねば社会は壊れます。
今年は、私たちの心の中の
守るべき結界を自覚し、めり
はりの効いた生活を過ごした
いものです。
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②神奈備の冬
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冬陽 花園中央公園 |
白い参道 枚岡神社 クリック:拡大 |
日本の四季は素晴らしいも
の。私たちの文化の土台はこ
の四季により形作られました。
神さびる生駒山の頂や、神
奈備の森に積もる雪を見るだ
けで、季節が冬だと知れます。
世界の中で日本の写真文化
が突出しているのも、変化に
富む季節があるゆえです。
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雪化粧 生駒山上 クリック:拡大 |
でも、その四季の循環が、昨今、大き
く揺らいでいます。去年、私たちの神奈
備の森で見られた積雪が、今年は見ら
れない可能性も・・・。その原因となって
いるのが地球の気候変動に伴う異常
気象です。私たちの子孫に、美しい四
季と雪遊びの文化を残せるか、「これ
が雪化粧なんだよ」と、昔話をするだけ
になるかの分かれ道にきています。
今年は、大人の話題として、環境問題
を真正面から話せる年にしなければい
けません。
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③冬来たリなば
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天の岩戸開き 枚岡神社 |
一輪花 枚岡神社 クリック:拡大
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危機を自覚できれば、思わ
ぬ力が湧いてきます。天照大
神が岩屋に隠れ、世界が闇
に包まれたとき、神々は事態
打開のため力を合わせ、天の
岩戸を開きました。
私たち人間も、自覚すれば
協働してことを成せます。冬
のような厳しい状況に置かれ
ても、一輪の花ほどのかすか
な希望があれば、それを見失
わないようにいたしましょう。
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新会長 湊 守雄さん
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写真提供:「枚岡自然と文化愛好会」
国定公園の指定を受ける生駒山麓
は、大阪府下では数少ない自然の貴
重な地域として広く知られています。
府民はもとより、府外からも四季の
移り変わりを求めて、登山やハイキン
グ等に訪れます。
「枚岡自然と文化愛好会」は、生駒
山の四季と、そこに悠久の昔から鎮
まる枚岡神社の神事、行事を写真等
をもちいて記録に残し、我々の大切な
文化として、次の世代に伝えることを
目的としています。
会長 湊 守雄
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<シリーズ バックナンバー>
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写真提供:枚岡自然と文化愛好会 編集:楢よしき 校正:駒
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