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2021年1月22日掲載 |
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写真は「枚岡自然と文化愛好会」の提供です。オリジナル作品は
近鉄奈良線枚岡駅の両ホームの待合室に展示されています。 |
年が改まりました。しかし、依然としてコロナ禍を引きずり、私達の健
康面だけでなく、暮らしや営業にまで暗い影を落としています。
太古より、人間社会には幾度となく疫病が襲っています。日本書紀には
崇神天皇の世に、人口が半減するほどのすさまじい流行り病が蔓延したと
書かれています。聖武天皇が奈良の大仏を造営された理由の一つにも疫病
があったとされます。都が大きくなり人口が増えると感染症が猛威を振る
うようです。大局で見て、感染症の流行も自然からの警告ではないでしょ
うか。人間の驕りを顧み、自然の声に耳を傾ける年にしたいものです。
index
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「お砂の山」 枚岡神社 |
「神社本庁総長参進」枚岡神社 クリック:拡大
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昨年は、枚岡神社にとって
記念すべき年でした。
平成28年(2016)から
取り組まれてきた大修復工
事ですが、令和2年(202
0)年に本殿の修復が完了。
9月中旬に正遷座祭と本殿
遷座奉祝奉幣祭がおこなわ
れました。
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お砂持ち行事 ←クリック 正遷座祭←クリック
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「お砂持ち祭神前」枚岡神社 クリック:拡大 |
それに先立ち、9月5日と6日に
お砂持ち行事が人数制限をしなが
らおこなわれました。
氏子や一般市民が砂を本殿のた
もとまで運び、修復の一端を担わ
せてもらう象徴的な行事。
こんな時でなければ、一般人が
本殿に近づくことはかないません。 |
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② 伝統をつなぐ
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「伝統の足技」 蹴鞠奉納 枚岡神社 |
「粥占神事」 枚岡神社 クリック:拡大 |
このような事態でも、伝統は守られま
す。府の無形民俗文化財に指定されて
いる粥占(かゆうら)神事をはじめ、すべ
ての神事は粛々とおこなわれます。
また、例年おこなわれる蹴鞠奉納な
どの市民参加の催しも、コロナ退散後
にきっと再開されることでしょう。
心静かに待ちたいと思います。
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「静かなる戦い」 新春カルタ大会 鶏鳴殿 枚岡神社 |
「お砂持ち 」枚岡神社 クリック:拡大 |
100年以上の歴史がある
百人一首の競技カルタ。鶏
鳴殿でのカルタ大会を楽し
みにしていた地元の子ども
たち。今年は辛抱しなければ
なりません。その分練習を積
んで実力を蓄えてください。
来年になれば、一回り大き
くなって、障害物も難なく乗
り越えられるでしょう。
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③新しき年の始め
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「光る」 枚岡神社 |
「神幸」 枚岡神社 クリック:拡大
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では最後に、万葉集の歌でしめく
くりましょう。撰者大伴家持が、歌
集の最後を飾ったもの。雪が降り積
もるように今年は良いことが続きま
すように、と祈ります。
新しき
年の始めの初春の
今日降る雪の
いや重け吉事
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新会長 湊 守雄さん
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写真提供:「枚岡自然と文化愛好会」
国定公園の指定を受ける生駒山麓
は、大阪府下では数少ない自然の貴
重な地域として広く知られています。
府民はもとより、府外からも四季の
移り変わりを求めて、登山やハイキン
グ等に訪れます。
「枚岡自然と文化愛好会」は、生駒
山の四季と、そこに悠久の昔から鎮
まる枚岡神社の神事、行事を写真等
をもちいて記録に残し、我々の大切な
文化として、次の世代に伝えることを
目的としています。
会長 湊 守雄
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第17回枚岡自然と文化写真展 令和2年11月17日~23日
東大阪市民美術センターにて
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<シリーズ バックナンバー>
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写真提供:枚岡自然と文化愛好会
編集:楢よしき 校正:駒 SE:クニヒコ
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