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2023年4月19日掲載 |
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写真は「枚岡自然と文化愛好会」の提供です。オリジナル作品は
近鉄奈良線枚岡駅の両ホームの待合室に展示されています。 |
これまでに枚岡自然と文化愛好会のみなさまに、たくさんの写真を提供
していただきました。ありがたいことです。しかし、ふと、それぞれの写
真家のみなさんが、シャッターを切るときに、また作品を選ぶときに、何
を考えておられるのかもっと知りたいと思うようになりました。
きっと、一枚一枚に深い思い入れがあるに違いないのです。それを汲め
るようになりたいと思います。今回は対の世界を見ていただきます。
index
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① 光 と 闇
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「光」
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「夕暮れの美術センター」 |
光と闇は対立するものだと
、古代で思われていたようで
す。光をもたらす太陽は敬(う
やま)うもので、一方、闇は太
陽を飲み込む魔物として畏(お
そ)れの対象でした。人々は、
太陽が闇との戦いに勝ち、朝
が来たことを喜びました。
今の私たちは、次の朝、確
実に太陽が東の空にのぼるこ
とを知っています。
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「夕暮れ時の石切」 クリック:拡大 |
太陽を意識しなくても、生活に困るこ
とはありません。でも、太陽が無くては
ならぬ存在であることに変わりはありま
せん。写真家は、自然のもつ美しさを通
して、私たちに自然への畏敬の心を取り
戻させてくれます。
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② 天・地・人
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「そら」 |
こんな構図で撮れるのか、とびっくりしました。ここは
、花園中央公園のアスレチック会場です。下の写真は、生
駒山麓と密集した人家。二組の写真を見ていると、天・地
・人の言葉が浮かんできました。 |
「山笑う」 クリック:拡大 |
そして、NHKの大河ドラマ
「天地人」を思い出しました。
“愛”の兜をかぶる戦国武将・
直江兼続の一生です。
妻夫木聡が主演し、子役の
「わしは、こんなとこ来とう
はなかった。」の台詞が話題
になりました。
天・地・人とは、万物すべ
てのこと。写真家も見えるも
の総てが被写体です。 |
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➂天然と人工
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「あをによし平城へ」 |
「桜の下で」 クリック:拡大 |
写真家の関心は自然物にとどまりませ
ん。高貴な紫色の観光特急「あをによし
号」の通過に、すかさずシャッターを合わ
せます
桜を撮ろうとやって来た枚岡神社の境
内に、親子三人の姿を見つけます。すか
さず構図を頭の中で計算します。
写真家はハンターのようでもあります。
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④大人と子ども
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「お願い」 |
「ひとっとび」 クリック:拡大 |
枚岡神社の神鹿に、敬虔な祈りをささ
げる人。サイクリングで立ち寄った方で
しょうか。手に力がこもり、真剣さが伝
わってきます。
一方の写真は同じ境内なのに、やけに
軽快です。七五三のお参りの子どもでし
ょう。“何でも遊びに変えてしまう”子ど
もの天性”があらわれています。
写真家は、ものの本質を切り取り、私
たちに伝えてくれます。
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顧問 湊 守雄
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写真提供:「枚岡自然と文化愛好会」
国定公園の指定を受ける生駒山麓
は、大阪府下では数少ない自然の貴
重な地域として広く知られています。
府民はもとより、府外からも四季の
移り変わりを求めて、登山やハイキン
グ等に訪れます。
「枚岡自然と文化愛好会」は、生駒
山の四季と、そこに悠久の昔から鎮
まる枚岡神社の神事、行事を写真等
をもちいて記録に残し、我々の大切な
文化として、次の世代に伝えることを
目的としています。
顧問 湊 守雄
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<シリーズ バックナンバー>
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写真提供:枚岡自然と文化愛好会
編集:楢よしき R.山口 校正:葵 SE:クニヒコ
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